左が今回のホストのジョー。恰幅良し。このとき僕はすでに廃人で笑顔すらない。
最近中島らもの小説を読んでいます。
NYCから古都ボストンを経て、深夜バスで10時間ほどかけてバッファローという街に早朝着いた。ここは世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝観光の拠点となる街だ。
でも多くの日本人旅行者は、カナダサイドからの眺めを好むため、この街の存在は日本人の間では馴染みがない。
僕自身、USA来るまでこの街の存在を知らなかったし。まあカナダサイドの方がアクセス良いし(トロントからバスで2時間)迫力あるしね。
でも、川を隔ててるのみで、すぐ目の前はカナダなのでどちらサイドからも簡単に見れてしまう。
USAカナダ間の国境通過はもはや顔パス。スタンプとか一切ナシ!家の近くのコンビニに行くノリで両国間を行き来できてしまうのだ。
もちろん、目と鼻の先であるものの通用する通貨はその国ごとで変わる。これが面倒くさいが。
さて、今回はこの街に着く前にはホストが見つかっていたので、気楽だった。
ちゃんと事前にリクエストを送ってAcceptedをもらうことが出来た、僕にとって記念すべき初のホストだ。
NYCはドタバタだったからな。詳しくは前ページを参照。
バス停の入り口で待っている、と事前のやりとりで約束してあったが、バスの到着が遅れたためちゃんと会うことが出来るか不安であった。バス到着と同時に駆け足で入り口に向かうと、1台のスポーツカーを発見。僕の心配をよそに彼はちゃんと待っていてくれた。こうして無事、僕たちは出会うことが出来た。
彼の名前はJoe(ジョー)。
ここバッファロー生まれの23歳。製薬会社勤務。身長は180cm程あり恰幅もあるためデカイ。
今回彼にとっても僕が初のサーファー受入れらしく、お互い少し緊張気味。
この日は金曜だから、日曜朝までの計2晩、僕はお世話になる予定だ。
ジョーはこれから職場に向かうとのことであるが、少し時間があるため、僕をナイアガラの滝のある公園の入り口まで送ってくれるという。さらに、今日の仕事は夕方に終わるから夕方に迎えにも来てくれるというのだ。着いたばかりのこの街の交通事情を理解出来てない僕は、その厚意をありがたく受け入れることにした。
そうしてジョーの車でナイアガラの滝へ。
彼が乗るスポーツカー、そして運転テクを見ると、彼は車好きなんだなってことがうかがえた。
僕「運転うまいなー。運転するの好きなの?」
ジョー「うん、そうなんだ。特に日本車は最高だ。ハイテクノロジーな上に格好良い。俺は働いてお金が貯まったら日産のGT-Rを買いたいと思っているんだ。」
日本製品が褒められるのは自分のことのように何だか嬉しい。こんな感じで会話は続いた。
ジョー「今夜はどうしようか?」
僕「正直ナイアガラ以外僕はこの街のことをよく知らないんだ。何かオススメはあるかい?」
ジョー「じゃあこの街発祥のチキンを食べに行こう。有名なレストランがあるんだ。あ、肉は大丈夫?」
海外の人は菜食主義者も多いので、この質問は割とされる。
僕「もちろん!大好きだよ。それとビールも大好きで日本では毎日のように飲んでたね。」
ジョー「おーそーか!じゃあチキンを食べた後、Barに飲みに行こうか!」
このビール大好き発言が間違いだった…。
そうしてその日の夜、僕たちはこの街で一番有名なレストランに行った。
バッファローチキン発祥のお店「Anchor bar(アンカーバー)」。
バッファローチキンとは手羽先のような食べ物。超美味でボリュームもたっぷり。超絶オススメ。
ジョー「もう1軒オススメのお店があるんだ。是非コウイチを連れて行きたい。」
それは日本食レストランであった。まあ寿司屋だ。
僕たちはカウンターに座り寿司でも頼むのかと思ったら、中ジョッキに注がれたビールと、おちょこになみなみ入った日本酒が僕らの前に並ばれた。
ジョー「コウイチ、”酒ボム”ってゲームを知っているか?」
まず準備として、ビールが入ったジョッキの縁と縁を橋渡しするように、割り箸を置く。この時点で割り箸はすでに割ってある。その割り箸の上に日本酒がなみなみ入ったおちょこをバランス良く置く。これで準備完了。
ジョー「準備はいいか?レディー……ゴー!!!!!!!!!!!」
この掛け声と共にテーブルを叩く。そうすると当然おちょこはバランスを失い、ビールの入ったジョッキの中に落ちる。そうしてビールと日本酒が混ざったものを一気飲みする。その早さを競うゲームをこっちでは”酒ボム”と呼ぶらしい。
僕は完敗だった。
でもその後計3回くらいやった。あえなく全敗。そしてその後すぐに僕らは店を出た。寿司をひとくちも食べずに。
すでにもう軽く酔っていたが、僕たちはこっからBarを次々ハシゴした。しかも全部ビール。
金曜ってこともありどのBarも盛り上がっていたっぽいが、あんまり記憶がない。
ジョーは恰幅が良いせいか分からんが、ほとんど酔った様子はなかった。
ジョー「コウイチ大丈夫か?あれで気分転換してこいよ。」
今いるBarの中に、1USドルくらいで乗れるバッファローの乗り物があった。
遊園地とかデパートの屋上とかにあるような、動物とかなんかの乗り物だ。
しかしこのバッファロー、激しく揺れやがるのだ。どうやらどれだけ振り落とされず長時間乗っていられるかを競うものらしい。闘牛さながらだ。
負けず嫌いな僕は、20秒くらい無駄に頑張ってしまった。気分転換どころか余計酔いがまわった。そんなこんなで中々酔わないジョーに連れられ、廃人状態の僕は朝方くらいまでビールを飲み続け(飲まされ続け)たのだった。
そうしてうっすら朝焼けが見え始めた時間に帰宅し一眠りした後、昼過ぎぐらいに僕たちは二日酔いとともに目覚めた。
そして、ジョーは起きるやいなやキッチンに行き、何やら僕のもとに持ってきた。ビールだ。
ジョー「Cheer!!!!!(乾杯)」
僕の頭の中で、”口は災いの元”ということわざが浮かんだよーな、浮かんでいないよーな。
この日の記憶も曖昧だ。
-Ko1
*世界一周の紀行写真はこちら*
【今回のホストのプロフィール紹介】
僕が世界中でお世話になったホストを紹介するコーナーです!!!!!!!!!!
- 名前
- Joe Mecca(ジョー)
- 年齢・性別
- 23才・男
- 職業
製薬会社勤務。MR。
- 国籍
- アメリカ/バッファロー
- 日本のイメージについて
- 日本車のクオリティは最高。特に、日産が好き。GTRを購入することが夢らしい。
- このホストを日本人にオススメするとしたら星いくつ?
★★★☆☆
こいつといるときは四六時中ビールを飲んでいた。酒好きにはたまらないホストだ。だがビール好きの僕にしても、正直途中からマジでしんどかった…。でも、ジョーは友達思いのナイスガイ。
ジョーの部屋。この日も僕の寝床はソファだ。テーブルには常時ビールがあったけな。