初乗りの衝撃/前編【アメリカ|ニューヨーク】

DSC_0747

※真ん中の白人が初ホストであるドイツ人のデイビット。ちなみに左はフィリピン人のパウル君。

 

第1回のこのカウチサーフィン日記ですが、内容の都合上、いきなり前編後編の2部作となってます。今回はホストが決まるまでの話です。

書き始めたら、ホストが決まるまでに色んなことがありすぎて内容がまとまんなかったのです。はい。

世界有数の大都市、ニューヨーク(以下NYC)に着いた。
アメリカ横断の旅のスタート地点。こっから観光VISA期限の3ヶ月をかけて西海岸まで行く予定だ。

僕にとってアメリカは憧れ続けた国であり、今回の旅の中でも早速ハイライトの一つを迎えた。理由はバスケ大国だから。子供の頃はそりゃもう毎日のようにNBAの試合を録画して観てた。だから僕にとって「街の名前=チーム名」であり、アメリカ全土の地図を見渡せば大抵の街名を言えてしまうほどだ。

だからNYCといえばニックス。なのでまず、”マジソンスクエアガーデン”という、ニックスのホームコートを観に行った。そしてP.ユーイングを探してみた。いるわけなかった。

さて、物価の高い北米では、カウチサーフィンを使わないと僕の予算じゃとてもじゃないが3ヶ月も旅が出来たものではない。

僕は今晩泊まる宿を確保した上で、早速5人くらいのホストにリクエストを送った。しかし2日待てど返信はなかった。

まだサーファーとしての経験がない僕には当然、ホストからのリファレンスもない。ホストからのリファレンスがないということは「僕は何者なのか」ということを判断出来るツールが自分自身で書いたプロフィールのみだ。

しかも、NYCは観光大都市だからその分旅行者も多く、サーファー需要が多いため、中々ホストが見つからないものらしい。僕は困り果てていた。

そこで利用したのが、「アクティビティ」というやつだ。
カウチサーフィンには、無料で泊まる人を探すというサービスと合わせ、旅行者や現地人が複数集まって、飲み会やら観光やらを一緒にやろう、と有志を募るサービスも備わっている。これは宿泊が出来るわけではないが、他のサーファーや現地の人と知り合うことが出来てしまうのだ。

僕の狙いは2つ。他のサーファーの友達を作ること、そしてあわよくば泊めてくれる現地人を見つけちゃおうと思っていた。

そうして参加することとなったのが、メキシコ人の女の子が主催する「マンハッタン半日観光」。

当日、待ち合わせ場所であるスターバックスでドキドキしながらメンバーを待っていた。携帯は持ってないし英会話も初級レベルの僕が果たして出会うことが出来るのかかなり不安だったが、蓋をあけてみればあっさり合流することが出来た。

最初のメンバーは、メキシコ人女の子2人にフィリピン人男性のパウル君、そして僕の4人。でもこっからが面白くて、マンハッタン内の名所に行く度、他メンバーが待ってて時間が経つにつれメンバーはどんどん増えていった。

さながらLOVEワゴンのない、あいのり状態だった。

「あいのり徒歩バージョン in NYC」みたいな。

NYCという街は人種のるつぼであり、地下鉄乗ろうものなら、世界中の全人種がこの電車に乗ってるんじゃないかと思うくらい。

今回このアクティビティも、主催のメキシコ人の彼女を初めとし、アジアや欧州、アラブ人までもがいた。むしろアメリカ人は少ないくらいだった。

他の国でこれだけの外国人がグループとなって街中歩いていたら目立ちまくるもんなんだが、NYCでは完全にとけ込めていた。さすが移民大国アメリカだ。

そうこうしてるうちに、日も暮れ始めたのでそろそろ解散か?と思ってた矢先、奇跡のような展開が待っていた。

別のカウチサーフィンのアクティビティに合流することとなったのだ。

しかも、どうやらバースデーPartyのようだ。
しかもしかも、主役はどっかの金融機関の支店長(僕より年下の奴)のようだ。
しかもしかもしかも、場所は建設中の新貿易センタービルの前にあるホテルの1フロアを貸し切っちゃてる。何階だか忘れたが、落ちたら確実に死ぬ高さだった。

皆飲み放題、メシ食い放題でドンチャン騒ぎ。無料で。

そんで良い感じにみんな酔っぱらった後、今度はそのホテルの5階にあるクラブに移動。

皆飲み放題、メシ食い放題、踊り放題でドンチャン騒ぎ。無料で。

誰が支払ったんだあれ?まさか支店長の会社経費?!….そりゃないか。

産まれたてのサーファーである僕にとって、この”初乗り”の衝撃はすんごかった。こんな展開は全く予想していなかっただけに、カウチサーフィンは何て素晴しいサービスだって思った。

しかしながら、楽しいひと時というのは束の間であり、深夜1時くらいに終幕という流れになった。

僕は当初の狙いである友達を増やすことに成功していたが、楽しみすぎてホストを探すのを忘れてしまっていた。

20kg以上あるバックパックを持ちながら、僕は途方に暮れていた。

「今夜どーするよ…。」

そんな僕の様子を察してか、今回一番仲良くなったドイツ人のデイビッドが、「俺ん家に泊まりに来なよ。コウイチの旅のことや日本のことも知りたいし。」

こうして僕は、初のホストをゲットすることに成功したのだった。

しかしこの後、もう一つの衝撃が待っているとも露知らずに…。

後編へつづく。

-Ko1

*世界一周の紀行写真はこちら*

fotへのバナー

 

 

【今回のホストのプロフィール紹介】

僕が世界中でお世話になったホストを紹介するコーナーです!!!!!!!!!!

名前
David Bargiel(デイビッド)
年齢・性別
28才・男
職業

  書籍の作成、編集

国籍
ドイツ/ハノーファー
日本のイメージについて
映画監督の黒沢明。彼の作品は大好きで、中でも「夢」が一番好きらしい。
このホストを日本人にオススメするとしたら星いくつ?

  ★★★★☆

すげえ優しい、男の中の男だ。日本のエンターテイメントにも割と精通しているから話題も豊富で話してても面白い。本当は5点満点をあげたいところだが、この企画1発目ということでとりあえず4点。

 

couchsurfing-logo