左が今回のホストのニコル。なぜ彼女が後ろ向きなのかというと、これ以外に彼女が写っている写真がなかったから。。ゴメン、ニコル。。。
今回、彼女の家でカウチサーフィンを利用したことで覚えた英語と共に、二度と忘れないであろう事件を紹介したいと思う。
アメリカの長距離バス会社グレハン(正式名:グレイハウンドバス)の乗車にも慣れてきたこの頃、アメリカ横断の旅4都市目となるシカゴに到着。
グレハンはWi-Fi付だったり、冷暖房完備だったりとさすが経済大国アメリカを思わせるのだが、いかんせんサービスが悪過ぎる。グレハンの競合は他にいなくアメリカ全土を網羅したネットワークを持っており、旅行者のみならず現地に住む人の利用も多い、いわゆる殿様商売なのだ。いつかグレハンの従業員に「サービス」って英単語はどうゆう意味なのか問いてやりたい。
この会社を利用する唯一のメリットであった一定期間内乗り放題パスも、2012年9月頃に廃止されたらしい。
もはや北米はLCCも充実してるし、今後グレハンを利用する価値がなくなった感あるなー。
シカゴもNYCに次ぐ、アメリカ有数の大都市。
ここでもホスト探しは難航した。やっぱり大都市でホストを見つけるのは難しいのかもしれない。
そんなこんなで2日ほどバス停で野宿した末、何とか一人のホストからAcceptedをもらえた。
今回のホストは女性だ。僕にとっては初の女性ホスト。名前はNicole(ニコル)。
ニコルは僕のプロフィールやメッセージをよく読んでくれたのだろう。だから僕が男一人であるにも関わらずホストすることを了承してくれたのだと思う。一人暮らしの女性ホストにリクエストを送るときは特に、相手のプロフィールとリファレンスをよく読みリクエストを送っている。その方が相手も嬉しいだろうし、信頼してくれるだろうと思うからだ。
もちろん男性ホストのときも、しっかり読んでますが。読む作業はこのサービスの肝だからね。
カウチサーフィンの本部も、一人暮らしの女性、そして一人で旅行中の女性がこのサービスを利用するときは、相手のプロフィールとリファレンスをよく読んでから宿泊可否を判断することを特に強く勧めているみたい。
さて、夕方くらいにニコルの家に着くと、もう一人女性サーファーがいた。メキシコ人だ。
シカゴには五大湖の一つミシガン湖がある。今夜はそこでフェスがあるらしく、それに参加するためにメキシコからこの街に来たらしい。
簡単な挨拶と、彼女の家や自転車の鍵の受渡し、シャワーやキッチンの使い方などの説明が済むと、二人は僕を置いてさっさとミシガン湖へ出掛けてしまった。出会って10分ほどでこの展開。うーん。。。いいのかなあ。。。まあ信頼されてるってことで良しとした。
その日、僕は貸してくれたチャリを使って街中を一人で観光した。
そして彼女らが帰宅したのは、翌日の朝方近かった。寝てたから詳しくは知らんが。
一眠りしたあと、メキシコ人の彼女はすぐに帰国していった。
彼女を見送った後、ニコルと僕はチャリでツーリングがてらミシガン湖に泳ぎに出掛けた。そんでその後彼女の友達と合流し、友達の家の屋上でビールを飲みながら夕飯を食った。
そんな感じで僕はニコルの家に2晩ほどお世話になったのだった。
出発日、僕はパッキングも終わりバスの出発時間までニコルの家でゆっくりしていた。
ニコルは音楽が好きで、特にレゲエが好きらしい。僕がこの旅中にジャマイカにも行くよって言ったらすげえ羨ましがってた。
まだ出発まで時間があったため、僕はトイレを済ませておくことにした。
久しぶりに快調な”大”のほうだった。しかし、そんなスッキリ気分な僕のもとに無情にも事件が起きた。トイレが詰まりやがった。なんでこんなときに。。。
僕は必死で詰まりを直そうとしたが、全く直る気配を見せず。
「泊めてくれた恩を、糞(仇)で返すことになってしまう。」掛かっているようでなんにも掛かっていないつまらん駄洒落が思い浮かび、
「駄洒落はつまらんが、トイレはつまってんなあ。」などと下らんことを考えているうちに、時間だけがどんどん過ぎていった。
これ以上トイレにいるとニコルに、「あの子随分長い(デカい)のね。」と思われかねない。そう思うと僕はいよいよあせり出した。恥ずかしかった。逃げてしまいたかった!
でも、「ここで逃げたら男がすたる!コウイチ!!」というセリフが、高校時代の部活の応援歌のリズムと共に僕の耳に響いた。その瞬間僕は意を決し彼女に正直にこのことを話すことにした。なので早速辞書で、「トイレが詰まった」と「スッポン」という英単語を調べ準備をした。
そしてトイレを出た僕はニコルのもとに行き、
僕「I clogged the Toilet. Do you have a plunger??」(訳:トイレを詰まらしてしまった。スッポンはありますか?)
するとニコルは、
ニコル「Not again! Tha’s too bad.. I’ll buy that one soon!」(訳:また詰まっちゃたんだ〜!すぐにスッポンを買いに行ってくるね!)
彼女は近くのスーパーでスッポンを買って来てくれ、すぐに詰まりを直してくれた。
後々聞いてみると、ここのトイレはよく詰まるとのことであった。ネットでも調べてみたらアメリカのトイレはよく詰まってしまうらしく、この国に長く住む日本人にとってはあるあるネタだったようだ。
僕の初打席がたまたま超特大ホームランだったのかと思ったけど、違うみたいで良かった!!
ニコル「気にしないでいいんだからね!」
彼女の優しさが胸に染みた。そして後からやっぱ恥ずかしさも込み上げてきた。
僕は今後、トイレを詰まらせる度にこのときの自分との葛藤を思い出すことだろう。そして、「トイレが詰まった」と「スッポン」という英語のフレーズは二度と忘れることはないだろう。
「言語は現地で積極的に使い、間違えたり、恥をかくことで覚えていくものだ。」
これ間違いないっす。
さて、色々スッキリしたところで次は、ケンタッキー州のボウリンググリーンに向かいます!
-Ko1
*世界一周の紀行写真はこちら*
【今回のホストのプロフィール紹介】
僕が世界中でお世話になったホストを紹介するコーナーです!!!!!!!!!!
- 名前
- Nicole(ニコル)
- 年齢・性別
- 25才・女
- 職業
病院の看護婦
- 国籍
- USA/ミシガン州
- 日本のイメージについて
- 日本のことはあまりよく知らないって。でもいつかは行ってみたいと言っていた。
- このホストを日本人にオススメするとしたら星いくつ?
★★★☆☆
僕にとって初の女性ホストだ。でも男勝りな性格なので、女性ってことを気にせず遊べたんで気楽だった。いつも自由な感じでしょっちゅう僕を置いてどっか出掛けてたな。もうちっと一緒に色々話したかったかな。
ミシガン湖からシカゴのダウンタウンをのぞく。シカゴは自然と都会がうまく混ざってるアメリカを代表する街だ。
シカゴ名物スタッフドピザ。前回のバッファローチキンもそうだが、アメリカは全てがボリューム満点。